建設委員会にて質疑

12月12日の堺市議会建設委員会にて質疑を行いました。

今回の質疑は

・さらなるパークマネジメントの推進

・堺旧港の海上交通費用負担について

となりました。

<さらなるパークマネジメントの推進>

平成29年に国の制度として設立された「公募設置管理制度(パークPFI)」。これは公園の整備管理に民間活力を導入すべく設立されました。公園の一部を民間事業者の使用を認め、その代わりに設定されたエリアで公園の整備管理をその民間事業者が行うという仕組みです。堺市はこの制度ができてから比較的早期に取り組んできました。

本来、この制度は人口減少し自治体の財政が厳しい中、公園というインフラを維持管理して行くコストを少しでも縮減しながら新たな公園利用の可能性を追求するものです。

これまで堺市がこの制度で取り組んできたのは比較的大きな公園であり、事業者を公募して利益確保の可能性が高い公園でした。

今回の質疑ではこれら大きな公園ではなく、比較的小規模の公園管理についてこの制度を導入していく可能性について行いました。

事例としては今年度堺市美原区にて小規模公園と隣接する民間事業者施設とで事例が実現しましたので、今後さらに堺市全体で可能性を追求すべきではないかという質疑と提案を行いました。美原区の事例は事業者からのご提案であったことから、積極的に広くこの取り組みを周知していくこと、また、行政から可能性のあるエリアに対しては提案していくことで、さらなる事例が生まれていく可能性があると意見致しました。

当局からは前向きに進めていきたいと答弁がございました。

 

<堺旧港の海上交通費用負担について>

来年に開催される関西大阪万博に向けて堺市の堺旧港から万博会場に海上交通を定期運行することになりました。これは大阪府と堺市の共同事業として行うことになりまして、運行していただける事業者を公募し、応募してくれた事業者がありましたので、実現することになりました。事業者を募集するにあたり、船の発着場所に桟橋を設置する費用などについて、大阪府と堺市が互いに負担する予算が、今回の議会に補正予算として提案されました。今回提案の予算としては全部で6000万円で、内訳として、大阪府4500万円、堺市1500万円の負担を行うものです。これは港湾の整備費用ではなく、あくまでもこの共同事業の事業費であることも確認させて頂きました。

大阪府は大阪全体の発展に向けて様々な事業展開を行いますが、中でも堺市の旧港についても重要視してくれているものと思います。また、堺市も、この旧港およびその周辺エリアのビジョンを策定し、活性化させていくことを目標に様々な取り組みが進められています。今回の海上交通の共同事業は万博という、またとない機会を逃さず、堺旧港の存在とその魅力を発信するチャレンジとなります。委員会ではこの共同事業に対して堺市が費用負担することに反対の意見も多かったですが、私としてはこの事業、万博会場への定期運行だけでなく、堺市のナイトクルーズなど事業の拡張についても検討していくべきと提案させて頂きました。そのためにも、この事業費を堺市が一円も出さなければ、イニシアチブが取れないということもありますし、負担して当然であると意見しました。

事業の詳細は今後随時発表があると思いますが、今回の補正予算の可否については今月19日の最終本会議でとなります。

堺旧港について堺市HP