コロナウイルス対策、予算審査分科会での質疑について
堺市では新型コロナウイルス対策本部会議を設置し随時開催され、様々な対策を進めています。堺市の学校の休校延長(3月13日までが3月24日までに延長)や堺市民の方の感染もあり、対策について協議が続いています。
現在、堺市議会開会中ですがコロナウィルス対策の担当課に負荷をかけないよう、僕たちの会派ではコロナウィルスについては事後検証を議会で議論を行うこととしました。市議会全体としては各自質疑時間を半分とし、また関係部局に対しての質疑に配慮することとしています。
そんな中、3月6日(金)、9日(月)予算審査分科会にて質疑項目を絞り込んで質疑を行いました。
6日(金)文教委員会所管の予算審査分科会
・ICT推進事業について
国からの補助金事業にて小学校高学年と中学一年生に一人一台のタブレット端末が配布され、次世代に向けて学校現場でもICTを活用した授業を行うことになりました。AIドリルなどで個々に応じた学習が進められることになりますが、堺市はこれまで進めてきている先生側からの一斉教育にICT導入されてきた「堺スタイル」と組み合わせて幅を持たせる取り組みを狙ってます。学校教育とは集団生活、集団行動から学んでいくことに意義があり、その点では個別に学習ができる今回の新施策と一斉教育に用いられている「堺スタイル」との連携はうまく運用すれば、幅を持たせる事になりより良い学校教育が実践できると思います。しかし、その運用についての指針を教育委員会でしっかり立てることが重要と意見させて頂いた。どちらかに偏向していく可能性もあるためです。また、一人一台のタブレット配布事業では、windows、google、mac(apple)の3つのどれかのOS選定を国が示しています。そのOS選定についてはコストだけでなく堺の教育現場でいかに充実した授業が行われるか、今後の拡張性についてもしっかり考慮されることが必要と意見いたしました。
9日(月)健康福祉委員会所管の予算審査分科会
・依存症対策推進事業について
堺市では、政令指定都市初となる「総合的な依存症対策の地域支援計画」策定することとなり、今回の予算に計上されました。これまで何年間も取り組んできた事がやっと予算化されました。しかし、本番はここからでありまして、計画策定に向けて懇話会も設置予定でありその人選についてやスケジュールの確認、そして大阪府市との連携についても確認し、効果の現れるしっかりとした計画策定を求め、意見致しました。
・動物指導センターの運営について
予算を確認したら、施設維持に関して最低限の予算となっている。しかし、施設を訪問すれば建物の老朽化が否めない(築45年)。また、もう使用できなくなって16年間放置されている動物用の焼却施設もある。これは相当な大きさのものである。川崎市など他の自治体を見れば動物愛護センターとしてリニューアルされ、市民が訪れる施設として、また、動物愛護の中心施設として現在の時代にあった施設へと生まれ変わっている。焼却施設の撤去も16年間できずに放置して予算化されていない堺市との差は歴然としている。今後、堺市の動物指導センターのリニューアルについて、堺市としての方針を早急に出すべきであると求めた。この質疑において、市はリニューアルについての必要性を認めている。早急に検討し方針を出す必要がある。そうしないとまた焼却施設は放置されたまま何年も経ってしまう。